
一般的に、漢方薬は作用もおだやかで、胎児や母乳にも全く影響がないように思われがちですが、漢方薬といえども妊娠中は出来るだけ服用をしないことが原則となります。
さらに、漢方薬の成分(生薬)には妊娠中に服用してはいけないものがあり、以下の生薬が該当します。
【妊娠中の服用に注意が必要となる主な生薬】
紅花(コウカ)、大黄(ダイオウ)、桃仁(トウニン)、附子(ブシ)、牡丹皮(ボタンピ)、五味子(ゴミシ)、
逆に、妊婦の方でも安心して服用できる生薬は以下となります。
【妊娠中に安心して服用可能な主な生薬】
杜仲(トチュウ)、人参(ニンジン)、陳皮(チンピ)、白朮(ビャクジュツ)、木香(モッコウ)、黄耆(オウギ)
漢方薬においても妊娠中の方は注意が必要です。
服用に際しては、必ず添付文書をよく読んで下さい。
参考文献等:漢方医薬学雑誌15(4):92,2007、ドラッグストアQ&A PART2(薬事日報社)
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