
あまり表に出ない数字ではありますが、若年男性(18~24歳)の約4%、高齢男性(66~77歳)の約41%が何らかの原因で、性欲低下障害の状態にあるといわれています。
その原因は、生活環境やストレス、遺伝や心理的な不安など多岐にわたりますが、なかなか他人に話しにくい悩みでもあります。通常は、心理カウンセリングやテストステロン(男性ホルモンの一種)を投与しながら治療を行っていくそうです。
南米の国ペルーでは、古代インカ帝国の時代からマカという実を滋養強壮食として食す慣習がありました。
そのマカには精力をつけるという効能もあるようですが、成人男性(21-56歳)の被験者にマカを12週間にわたり投与したところ、8週間目には被験者の性的欲求が高まったという、結果がでました。
今回の実験では、被験者のテストステロン値の上昇は確認されず、このことからマカの服用は男性ホルモンの分泌量にかかわらず、性的欲求を高めることが示唆されました。
妊活などで悩んでいる男性の方には、気軽に摂取しやすいマカのサプリメントを取り入れてみるのはいかがでしょうか。
【参考文献】
Gonzales GF, Córdova A, Vega K, Chung A, Villena A, Góñez C, Castillo S.(2002)
“Effect of Lepidium meyenii (MACA) on sexual desire and its absent relationship with serum testosterone levels in adult healthy men.”
Andrologia. 2002 Dec;34(6):367-72.
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