
2017年11月 医学文献の”Pain Physician” 誌に掲載されたシドニー大学などによるメタ分析で、腰痛を抱えている人の多くがビタミンD欠乏であると発表されました。
腰痛を抱えている人は腰痛ではない人に比べてビタミンDの血中濃度が低く、ビタミンD欠乏であるリスクが1.6倍、重度のビタミンD欠乏であるリスクが2.1倍でした。男女別に分析すると、ビタミンD欠乏と腰痛との関係は女性では偶然とは考えにくく、年齢別の分析では、ビタミンD欠乏と腰痛との関係は60才超で顕著でした。
ビタミンDは食品にも含まれていますが、日光の紫外線B波を浴びると、皮膚でビタミンDが合成されます。スペインのバレンシアで行われた研究では、真冬の1月に 1,000 IUのビタミンDを得るには130分間の日光浴が必要だという結果になっています。
ビタミンDのサプリメントもビタミンDの補給に有効です。 日光浴よりもサプリメントのほうが、ビタミンD血中濃度がよく上がるようです。ビタミンDは、多くの専門家がサプリメントの利用を推奨しています。
【出典】”Vitamin D Supplementation in Patients with Chronic Low Back Pain: An Open Label, Single Arm Clinical Trial”, Pain Physician 2017
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