
子供の喘息やアレルギーに対してオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)が有効です。
スウェーデンのカロリンスカ研究所にて、小児940人の血液サンプルを用い、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の濃度を分析した結果、8歳時に血中オメガ3脂肪酸濃度が高い子供は、16歳時までに喘息または鼻炎を発症する可能性が低かったということが分かりました。また、8歳時に喘息か鼻炎を有する子供は、血中アラキドン酸(オメガ6脂肪酸)濃度が高いと、16歳時に症状が消失する可能性が高いことも判明しました。
多価不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸を含む)は生命に必須ですが、体内では生成できないため、食品(例えばナッツや特定の植物性油)から摂取しなければならない。オメガ3脂肪酸は、主に脂肪分の多い魚に含まれています。
研究を行ったアンナ・バーグストロム博士は、「週2~3回脂肪の多い魚を食べましょう」と言っています。脂肪分が多い魚を週3回食べることはなかなか難しい場合には、サプリメントからのオメガ3脂肪酸の摂取を推奨すると多くの研究者が言っています。
魚油のDHA・EPAは中性脂肪型のため水に溶けず、しかも酸化しやすいためなかなか吸収されないという弱点があります。クリルオイルは親和性が高いため水に溶け、DHA・EPAの本来のパワーをそのまま吸収することができるのです。オメガ3(DHA・EPA)の摂取はクリルオイルで摂取することを推奨します。
【出典】Jessica Magnusson, PhD, Sandra Ekström, MSc, Inger Kull, PhD, Niclas Håkansson, PhD, Sara Nilsson, MSc, Magnus Wickman, MD, PhD, Erik Melén, MD, PhD, Ulf Risérus, PhD
Anna Bergström, PhD Correspondence information about the author PhD Anna Bergström
“Polyunsaturated fatty acids in plasma at 8 years and subsequent allergic disease”
The Jounal of allergy and Clinical Immunology, Pubulished online December 05, 2017