
ビタミンCは体内のコラーゲンの生産スピードを高めることにより、皮膚をはじめ、歯肉、関節、人体、動脈壁の修復をしたり、保護したりする役割を果たしています。また、日光を浴びた皮膚で発生する活性酵素によるダメージを大幅に低下させるという研究報告から、しみに対して美白作用も認められています。
具体的にはコラーゲンを助け、抗酸化作用によってコラーゲンの分解を抑制することでシワを防ぎます。
また、メラノサイトがメラニンを合成するのを抑制しシミを防ぎます。さらにメラニン色素を還元し、色を薄くしますので出来てしまったシミを薄くします。
しかし、天然のビタミンCを肌に塗ると皮膚表面には届きますが、角質層を透過しにくく安定性が悪いのでそのまま化粧品に配合しても効果を得ることはできません。そこでビタミンC配合化粧品の多くは、肌の中でビタミンCに戻る「ビタミンS誘導体」が使用されています。
ビタミンC誘導体はビタミンCにリン酸などを結合させたものです。
例えば、リン酸アスコルビルマグネシウム、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビルなどです。この誘導体は体内では「L-アスコルビン酸」になり効果を発揮します。
◇ビタミンCの作用
免疫力の強化、抗酸化作用、コラーゲンの生成、シミ・そばかすの予防など。
参考文献:ドラッグストアQ&A(薬事日報社)
独立行政法人国立健康・栄養研究所HPの健康食品の安全性・有効性情報
食の医学(小学館)
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