
連続的なダイエットを避け、ダイエット中に休息期間を設けることは、減量と減量後の体重維持の鍵となるかもしれない、というタスマニア大学等からの報告がありました。研究では、対象者を2群にわけ、16週間、食事(体重維持必要量の1/3減に相当する量)を摂取させる実験でした。
1つの群(連続的な食事群)は16週間連続的に食事(体重維持必要量の1/3減)を維持した。もう一方の群(断続的な食事群)は、2週間、食事(体重維持必要量の1/3減)を維持し、その後2週間、食事を中断し、体重維持を保つ分のみの摂取をした。このサイクルを合計30週間繰り返すことで、16週間分のダイエットを行なった。結果は、断続的な食事群では、より多くの体重が減少しただけでなく、試験終了後も、体重増加がより少なかったという結果でした。ダイエット終了後6ヵ月、断続的な食事群は、連続的な食事群より、平均8kg以上の体重減少を維持しました。エネルギー制限に「休息期間」を取り入れることは、代償的な代謝反応を減らし、減量の効率を向上させる可能性があると締めくくられています。
出典:N M Byrne, A Sainsbury, N A King, A P Hills, and R E Wood1 International Journal of Obesity advance online publication 19 September 2017; doi: 10.1038/ijo.2017.206
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