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2018.11.14

HMBとビタミンDでサルコペニアを予防!

これまでは節食を心がけて生活習慣病を防ぐことが、長生きの肝心要とされてきましたが、近年では体の機能、特に骨や筋肉の量を維持するために、十分な食事すなわち栄養と運動を続けることが、健康寿命を伸ばす常識となってきています。

サルコペニア(加齢性筋減少症)は、主に加齢に伴う筋量や筋力の減少を意味し、今後超高齢化を迎える我が国において、サルコペニアによる要介護状態の予防、身体機能の維持・改善は重要な課題になってきます。

サルコペニアの成因として、筋タンパク合成作用の低下、筋分解機能亢進が示唆されていますが、もう一つの可能性としてinflammaging(インフラメージング)、いわゆる炎症による老化の関与があげられます。加齢によりマクロファージが様々な外的刺激にさらされ、炎症性サイトカイン分泌が亢進し、炎症が老化を促進する仕組みです。
また、ビタミンD 不足もサルコペニアのリスク要因とされています。

サルコペニアの治療には、栄養、ビタミンD、運動が重要とされており、東京大学医学部付属病院老年病科の矢可部満隆医師らは、HMBやビタミンDの抗炎症作用のメカニズムと、それによるサルコペニア改善効果について検討されました。

その結果、HMBもビタミンDも炎症抑制において効果を発揮しました。両者の炎症抑制の作用機序は異なり、HMBとビタミンDを併用することで、より相乗的な効果をもたらすと考えられます。また、ビタミンDの値が低い高齢者ではHMBのみでは筋力が改善しなかったという研究報告もあるため、サルコペニアの改善にはビタミンDとHMBの両方が必要であることが示唆されます。

からだが衰えたなと感じる方は、HMBやビタミンDなど食事では補い切れない栄養を摂ることも心がけていきましょう。

参考論文:「ビタミンD、アミノ酸による炎症抑制機構とサルコペニア治療可能性の検討」
     矢可部満隆(東京大学医学部付属病院老年病科)

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