
疲れに効果をあらわすビタミンB群、血中脂質を抑える働きをもつオメガ3脂肪酸、
これらの栄養を組み合わせて摂ることで、また別の健康効果が表れることが分かってきました。
オメガ3脂肪酸に代表されるDHA、EPAには認知機能改善の効果があることもよく知られていますが、
その機能改善において血中のビタミンB群濃度が高い人の方が、効果が発揮されやすいことが
スウェーデンの研究チームによって確認されました。
オメガ3脂肪酸は酸化しやすいという短所もあるため、ビタミンEやアスタキサンチンなど
抗酸化作用を持つ成分と一緒に摂ることも大切です。
なにか一つの栄養にこだわるよりも、他の栄養も万遍なくバランスよく摂ることで、
栄養同士の効果が最大限発揮される好例といえるでしょう。
【参考文献】
Homocysteine Status Modifies the Treatment Effect of Omega-3 Fatty Acids on Cognition in a Randomized Clinical Trial in Mild to Moderate Alzheimer’s Disease: The OmegAD Study. J Alzheimers Dis. 2019 Apr 1.
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