
日本人はよく大豆を食べるといわれています。昔から大豆が豆腐、味噌や納豆、醤油などに形を変えて食される機会が多いためです。
世界でみても、日本人の大豆消費量はトップ10に入るようです。
(1位は、消費量が日本の30倍、2位のアメリカの2倍と大きく引き離して
中国となります。)
その大豆から受ける健康の恩恵はいろいろありますが、その一つに女性のホルモンバランスを整えるはたらきがあります。大豆にはイソフラボンという成分が含まれ、体内で女性ホルモン(エストロゲン)と同じような働きをもつことが知られています。
ホルモンバランスの崩れから起こる更年期障害の症状についても、大豆の摂取量との関係性に着目した研究が1990年代から行われてきました。結論としていえることは、大豆の摂取量の多い国々では女性の更年期障害にみられる、ほてりの発生率が低くなり、また他の症状の研究についても、イソフラボンを摂取することの有効性を示す臨床結果が得られています。
大豆は、今や和食だけではなく、動物の肉の代替となる大豆肉や、豆乳などの食品として、ますます人気を集めています。みなさんも手軽に大豆を食事に取り入れてみませんか。
【参考文献】
Schmidt M , Arjomand-Wölkart K , Birkhäuser MH , Genazzani AR , Gruber DM , Huber J , Kölbl H , Kreft S , Leodolter S , Linsberger D , Metka M , Simoncini T , Vrabic Dezman L .(2016)
“Consensus: soy isoflavones as a first-line approach to the treatment of menopausal vasomotor complaints. ”
Gynecol Endocrinol. 2016 Jun;32(6):427-30. doi: 10.3109/09513590.2016.1152240. Epub 2016 Mar 4.
PMID: 26943176 DOI: 10.3109/09513590.2016.1152240
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